先日、クライアント主催イベントの食事会に行ってきました。
フルコースの料理はどれも美味しく、春を表現した一皿一皿は見た目も美しくて楽しめました。また、チェロの生演奏も心地よく、素敵な時間が過ごせました。
そのとき撮った写真を見ていて、ふと、以前仕事で知り合ったカメラマンの言葉を思い出しました。
その人は「家庭画報」などの料理撮影をしたことがあるという方で、今はたぶん引退されているのだと思いますが、味わい深い素敵な写真を撮る方でした。私が初めて撮影スタッフとして行ったスタジオのメインカメラマンで、思い出は数々ありますが、今の会社に移ってから久しぶりにお願いした飲食の撮影の際に言われた言葉が今でも鮮明に残っているんです。
「本当の美味しさを知らなければ美味しそうな写真は撮れない」
「だから、無理をしてでも、年に数回でもいいから美味しいものを食べろ」
また、「本物を知らなければ偽物との違いは分からない」とも。
その頃は会社を移ったばかりだし、30代になったばかりで余裕なんてなく、高級な料理や美味しいものにはあまり縁がなかった時でした。
でも、撮影で一緒にいた岡島ともども、この言葉にはハッとさせられたんです。今でもその時のことは話題に上るくらいに。
美しさ、という点で言うと、絵画や音楽も同じで、有名な絵画や音楽家のコンサートには、印刷された絵やCDの音楽にはないものがあります。それはその場にいて目で見なければ分からないもの。インターネットでいくら画像拡大しても見えないもの。その耳で、体で感じなければ分からないもの。
今後、疑似体験がどこまでできるようになるか、未来のことは分からないけれど、美しいものは、空気も変えるような気がするから、やっぱり本当にすべてを正しく感じるには、その場にいなくちゃダメなんじゃないかなと思います。
まあ、難しく書いてしまったけれど、美味しいものを食べて、素敵な音楽を聴いて、美しいものや景色を見ているのが、至福の時だということですね。特に美味しいものを食べた時の幸福感!これにつきますね!
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