MENU
Follow us
現役ライターが綴る

つばめorツバメ? 春の鳥に思う文字の使い方

 NakamuraMichiko

こんにちは。ライターの中村です。

さて、WEB担当から「とにかく書いてくださいね! ぷんぷん!」と心の声が聞こえてきそうなこちらの記事制作。いやね、書けっていってもね・・・。コロナ、コロナでいまは気分が沈んじゃって、何も浮かばないのよ。おばさんだから。

と言い訳ばかりしていると、本気でもっと怒られそうなので、とにかくテーマを探ねば。そこで今回は、「春のぼーっとした時間に見つけたほっこりな光景」から私の担当である文章に絡んだ話をしてみます。

「つばめが巣を作る家には、幸せがやってくる」と言われているのをご存知ですか?

じつはもう何年も前から4〜5月になると、我が家につばめがやってきて車庫の中に巣作りをするんです。だからといって「きたー!幸せー!」と思ったことはとくにはありませんが、ちょっとだけ自慢です(笑)。

毎日、車庫でピーピー鳴くつばめさん。もう、それがかわいくて、ぼーっと見ているだけで気分がほっこり。ちょっと姿が見えないと、「何かあったかな」と心配してしまうおばさん心です。

ただし、ヒナが巣立つまでは、なかなか気を抜けません。止めてあるクルマをジャンプ台として野良猫が巣を狙ってくるからです。何度かかわいそうなことをしたこともあります。だからこの時期は、人の気配を感じたつばめが「どっかいってよ」とばかりにピーピー。こちらは猫に狙われないように「あと50cm後ろに止められるか」と駐車位置を気にかけ、野良猫は不法侵入を悪びれることなく「チッ、狙えないぜ」とばかりに置いてあるゴミ箱を蹴散らす、という三者の攻防がウチでは繰り広げられているわけです。

と、自分の話はそこまでにして、少しだけまじめなお話。
このコラムを書くときに、少々迷ったのが「つばめ」の表記の仕方。書き方にはひらがな、カタカナ、漢字の3つがあります。私がその姿を見たときに頭に浮かんだ文字は「つばめ」。で、WEBを見てみると「ツバメ」が圧倒的に多いようですね。どれでも問題ないでしょ、と思われた方、はい。問題はありません。では、3つを並べてみましょう。

・つばめが巣を作る家には、幸せがやってくる
・ツバメが巣を作る家には、幸せがやってくる
・燕が巣を作る家には、幸せがやってくる

字面から受ける感じ、読みやすさが違いませんか。
私が受ける印象はこんな感じです。ひらがなの「つばめ」は優しさやかわいらしさ。カタカナの「ツバメ」からは躍動感やスマートさ。漢字の「燕」からは硬さやまじめさ、そして読みづらさも感じてしまいます。今回は、ほっこりした光景がテーマで、優しい気分を感じてもらえればという思いがあったので、ひらがな表記にしてみました。

で、何が言いたいかといえば、文字にはさまざまな表現の仕方があり、使い分けることで、文章の印象を変えられるってことです。だからといってどれを使ったとしても正解なんてないんですけどね。書く目的も違えば、表記ルールがある場合もあるし。ひらがなばかりでも読みづらいし、カタカナばかりでは“これ、暗号?”となっちゃいます。要は読みやすさには、バランスが大事ってことです。

私の場合は感覚で書いてしまっている部分があるので“これじゃ、いかん!”と思い、文章のバランスについて少し調べてみました。どうやら日本語で文章を書く場合の黄金比率ってものがあるそうです。それによると、ひらがな7割、漢字が3割とのこと。いまさらながら勉強になるわ。これ、そうなっているかな(笑)。

文章はあらゆる場面で目にしますよね。そして、誰もが書き手、読み手になることがあります。こんなことを頭の隅に置きながら文章の表現について感じてみても面白いんじゃないでしょうか。

さて、うんちくばかりいっていると「だから原稿書くのが遅いんだ!」と怒られちゃいそうなので、今回はこのくらいで。

つばめのヒナたちが、今年も無事巣立っていけますように。

CONTACT US

お仕事の依頼やご相談など、お気軽にお問い合わせください

tel:053-455-4444

OPEN | 10:00 am - 7:00 pm

SCROLL DOWN

PAGE TOP